虫刺され

今の時期の虫刺されは、とても腫れますね。身をもって体験しています( ;∀;)
かゆみは、皮膚に注入された物質(毒成分や唾液腺物質)に対するアレルギ-反応によって生じます。刺された直後にかゆくなり1~2時間で治まる反応(即時型反応)と、刺された直後は無症状で翌日以降にかゆみなどが現れる反応(遅延型反応)があります。
2つの反応はそれまでに虫に刺された経験の多さによって異なり、一般的に、虫に刺された経験の少ない乳幼児では遅延型反応が多く、成長するにつれて即時型反応へと移行します。両方の症状が出ることもあり、刺された直後にかゆくなり、いったんかゆみが治まるものの、翌日またかゆくなる場合もあります。

治療は刺された時から始まります。刺されてかゆがった場合はまずは冷やしてください。公園などには保冷材を持参いただくと良いです(ペットボトルにお水を入れて凍らせたものを持ち歩くと何かと便利です)。お子様とお出かけする際には、虫よけ、虫刺されの薬は持ち歩くと良いでしょう。

携帯用蚊取りや、防虫スプレ-などの忌避剤を用いる、長袖・長ズボンを着用することで、ある程度の防除は可能です。なお、虫除け剤(忌避剤)の代表であるディートには、小児に対する使用上の注意として、顔には使用しないこと、生後6ヶ月未満の乳児には使用しないこと、2歳未満の幼児では1日1回、2歳以上12歳未満の小児では1日1~3回の使用にとどめることなどがありますので、必要に応じて適切に使いましょう。虫さされの治療は、軽症であれば市販のかゆみ止め外用薬でもよいですが、赤みやかゆみが強い場合はステロイド外用薬を塗られた方がかゆみが楽です。また、子どもの場合、特に夏場は「かき壊し」に注意が必要です。かきむしって皮膚を傷つけると、傷口から黄色ブドウ球菌などに感染して、じくじくしたり、ただれたりして広がってとびひになることがあります。受診いただければ処方できます。

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