6. 解熱剤の正しい使い方を教えてください。

よくお母さんたちから、解熱剤を使っても2~3時間だけ少し熱が下がって、また上がりますと報告をうけます。
実はそれが正常な反応です。解熱剤は一時しのぎであって、熱の原因(多くは風邪などのウィルス感染)を治すものではありません。
病気の勢いが強いときには、解熱剤を使っても平熱までさがることは少なく、2~3時間で効果が切れて、また熱があがります。
人間の体はウィルスや細菌が体内に入ると、熱をだすことによって、免疫力を高め早く治ろうとします。
熱は治るための大事な免疫反応なのです。
ではなぜ解熱剤を使うかというと、ひとつには脱水を防ぐためです。脱水になると、子供は状態が悪くなるからです。
子供は高熱が出るとぐったりしますが、解熱剤で少し熱が下がるとその間元気になることがよくあります。
その時に水分をよくあげて、脱水にならないようにしてください。
解熱剤を使う目安としては、38.5度以上の発熱ですが、子供の機嫌が良く、水分を飲めているのであれば、必ずしも使う必要はありません。
つらそうにしていたら使用することを考えましょう。
眠っている子を起こしてまで使用する必要はありません。

PAGE TOP