3. ロタリックスとロタテックのどちらがいいですか?

どちらも飲むタイプの生ワクチンで、重症化を防ぐ効果が90%以上認められており有効性に差はないため、当院では2種類のワクチンをご用意しております。
初回接種は14週6日までとさせていただいております。
ロタウイルスにはたくさんの型があります。その中で一番多い型がロタウイルス流行の65%を占めていて、残りの4型と合わせると90%以上となります。
ロタリックスは一番多い型に対する1価のワクチン、一方、ロタテックは残りの4タイプを合わせた5価のワクチンとなります。
これだけ説明すると、ロタテックの方がずっと優れていそうですが、元々ロタウイルス腸炎は1個のタイプに感染すると、他のタイプに感染しても軽症で済むことが多いので、ロタリックスが1価だからと劣っているわけではなく効果に差はありません。
ロタリックスはヒトロタウイルス株を弱毒して作ったワクチンなので、腸の中でよく増え2回接種します。
ロタテックはウシロタウイルスにヒトロタウイルスの遺伝子を遺伝子組み換えによって組み込んだワクチンなので、人の腸内での繁殖が悪く、その分抗体獲得率も低く、ワクチンの1回内服量を0.5ml多く接種回数も3回にすることによって同等の効果を獲得できます。
長期効果も証明されております。

PAGE TOP