熱性けいれんとは、乳幼児が熱を出した時に、一緒におこるけいれんのことを言います。
急に手足がピーンと強くこわばることが多く、目がうつろになる、口から泡をふく、唇や顔の色が紫色に変わる、手と足を一緒に大きくピクンピクンと曲げるなどの様子が見られることもあります。
30秒から、長いと2~3分続いた後、力が抜けるように治まり、疲れて眠ります。
生後半年くらいからおきやすく、5~6歳まで続きます。日本人の子では7~11%で起きるとされています。6~7割の子が生涯に一度だけで終わり、繰り返しません。熱性けいれんは通常、1~2分で終わりますが、5分を超えてけいれんしている場合は救急車を呼びましょう。
お子さんが初めてけいれんをしたときには、日中だったらすぐにかかりつけを受診、夜間や休日でも救急外来などにかかりましょう。
初めてのときには、その原因が何かわかりませんからね。
【熱性けいれんの対応】
・通常、数分以内に自然に止まるので、慌てない
・口の中に布・指・お箸などを入れない、舌が上下の歯と歯の間に挟まった場合は押し込む
・耳元で叫んだり、体を揺すったりしない
・服を緩めて呼吸を楽にする
・吐いた物をのどに詰まらせないよう、横向きに寝かせる
・けいれんが続いた時間や体の状況を観察する